【【官能小説】隣の優しい奥さん 第五話 かっこうの鳴く夜】青いらいおん

【托卵(たくらん)――それは、他人の巣に我が子の卵を産み落とす、鳥たちの残酷な習性。】
隣人の人妻・ももことの密やかな情事の果てに、宿った新しい命。
それは紛れもなく、私の種だった。
しかし、ももこは恐れるどころか、冷徹なまでに強い「母親の狂気」を覚醒させる。出張がちで記憶の曖昧な55歳の夫を狡猾に操り、そのお腹の子を「夫婦の奇跡の結晶」だと完璧に信じ込ませたのだ。
晩年の我が子に狂喜乱舞し、家族のためにと遮二無二働く夫。
だが、夫が家を空けた瞬間、隣の家の死角を抜けて私が勝手口から滑り込む。
夫が稼いだ金で維持される家、夫が買った離乳食、そして夫が自分の血を引いていると信じて疑わない我が子――。
夫の背後でそっと絡み合う、私とももこの指。
「パパに、そっくりですね」
究極の騙し合いの果てに完成した、誰も壊せない‘歪んだ幸福’の結末とは。
絶対にバレてはいけない、寝取りサスペンス。 【シリーズ完結】
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