【空白】欠片







殺●事件の実行犯の一人として刑務所に入った恵子は、十年の服役を終え、
ようやく出所の日を迎える。
早朝、刑務所の塀の外へ出た彼女を待っていたのは、
同い年の男・田中一郎だった。
恵子には彼の記憶がなかったが、一郎は●●時代の同級生だと名乗る。
刑が確定した後、彼は恵子に手紙を送り、
二人の文通は十年にわたって続いていた。
一郎は、恵子から届いた手紙を一通残らず大切に保管していた。
出所したばかりの恵子に、彼はその手紙の束を静かに差し出す――。
(※)当時の原稿をそのまま掲載しています
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