【【官能小説】小さなケーキ屋の優しい奥さん 第五話 夫の巣で育つ背徳の果実】青いらいおん



あらすじ
三十九歳の真美は、夫と二人で切り盛りする小さなケーキ屋『パティスリー・M』の店長として、穏やかな日々を送っていた。しかし、二十歳の見習いパティシエ・ともくんがやってきたことで、その日常は一変する。
ともくんの強引かつ執拗な愛欲に翻弄され、真美は夫を裏切り、背徳の快楽に溺れていく。獣のような情事の果て、真美はともくんの子供を身籠ってしまう。時を同じくして、入院中だった夫が退院の日を迎える。
真美のお腹のふくらみを見た夫は、すべてを悟りながらも、誰の子かとは問わず「二人の子供として育てよう」と涙ながらに告げる。それは夫の深い愛であると同時に、真美を永遠の偽善者として縛り付ける重い呪いとなった。
ともくんは真美の人生と身体を食い荒らしたあと、挨拶もなく忽然と姿を消す。まるでカッコウのように、自分の種を夫という他人の巣に託して。
すべてを飲み込んだ夫と、生まれてくる子供。真美は、ともくんとの愛欲の記憶をその胎内に抱え、「優しい奥さん」という仮面を被りながら、甘い嘘の味を一生かけて焼き続ける運命を受け入れるのだった。
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